「明日、大工を引き揚げる」と電話を切られてそれきりになってしまった日の翌日、大工さんからLINEで連絡が入りました。「今朝、社長さんから電話がありました。」荷物を引き揚げるように言われたそうです。
いつものように到着した大工さん、どうしていいか分からずあたふたしてらっしゃいました。そして、私を気の毒がってくださっているのがよく分かりました。業者さんから私には一切連絡はありません。私はただ道具を全部車に積んで去っていく大工さんを見送るしかありませんでした。
ちなみに、今もまだ床に敷きっぱなしになっている養生マットとピアノにかぶせてあるブルーシートは大工さんの個人的な持ち物なのですが、そのまま置いて行ってくださいました。「いらなくなったら処分してください」と。
それって、大工さんにまで損害を与えてしまっているのでは・・・?
あの時の空しい気分といったらありませんでした。壁はまだ空いたまま。断熱材を詰め終えて遮音シートまで貼ってある部分と、まだ壁のなかの軽量鉄骨部分が見えている部分と・・・。部屋は、大工さんが簡単に掃除はしてくださいましたが、工事の途中ですから当然埃だらけ。ピアノはブルーシートの下。例の変色したドアも、中途半端に取り付けられたまま。
大工さんを引き揚げるとは前日の夜に聞いていましたが、それ以来契約の話も何もしていません。で、こんな形で工事だけやめてしまうなんて。
為すすべもなく、消費者センターに電話をしました。事情を話すと、法的なことはあまりよく分からないから、県の管轄の住宅専門の相談窓口に行ってみるといいと言われました。そこで、すぐにその窓口に電話をして、翌日に相談の予約を入れました。
その日、私はあたふたするばかりで業者さんには連絡を入れていません。業者さんからも一切連絡はありませんでした。