どこかで不安を感じつつも少しでも早くピアノを弾き始めたいという焦りから、業者さんに電話をし、契約書を郵送してもらうことにしました。
手元に届いた契約書は、4頁のみの簡単なもの。契約金は全体の見積もり額の半分。契約書に判を押し、契約金を振り込んだところで契約成立となります。
さて、リフォーム等の契約が初めてだった私。薄っぺらい契約書だけを手にしても、特におかしいとは感じませんでした。あるべき書類がなく、あるべき説明もなかったことを知ったのは、実際に工事が始まっていろいろと揉め始めてからでした。
契約に必要な書類
- 契約書:費用の総額、代金の支払い方法、工事の期日などが書いてある
- 契約約款:契約に伴う様々な取り決めが書いてある
- 見積書:使用する製品名や数量、諸経費等、費用にまつわることが書いてある
- 設計図書類:設計図面(電気の配線や設備の配置などに関する工事内容が書いてある)や仕様書(工事に使用する製品のメーカー名や品番、数量などが書いてある)
契約約款に書かれている内容を含む契約書があったり、仕様書のメーカー名や数量等を内訳明細としたり、いろいろあるみたいです。インターネットで調べると契約時に必要な書類について説明するサイトは山のようにあります。
私の場合、4頁の契約書、それだけでした。事前に下調べもせず、契約書の内容もさっと目を通した程度で注意深く読み込むこともせず、私は契約書に判を押してしまいました。後に専門家にこの契約書を見せると、意味不明の文言があったり書いてある内容が間違っていたりして、恐らく業者さんが専門家に相談せずに自分で書いたものだろうとのことでした。この契約書がいい加減で、さらに約款もなかったために、後々苦労することになりました。
とにかく、契約書に判を押してしまったら、そこに書いてあることには合意をしたということになります。書類が足りなければ、後に何らかの行き違いがあったときにトラブルに発展する可能性が高くなります。必要なことは書面できちんと取り決めをしておく。大事なことですね。