27万円で買ったドア。
真っ白のはずが一目見ただけで分かるほど広い範囲に黄色い変色。そして白地(&薄黄色地?)に映える数々の黒い汚れ。そして深さ1ミリ長さ2センチほどの傷。グニュッと糊がはみ出てちょっと汚らしく見えるパッキン。
取り付ける前に、商品の状態は確認しないものなのでしょうか。なぜこんな状態の商品を、私になんの確認もなく取り付け始めてしまったんでしょう。
私は、社長さんに交換してもらえないだろうかと頼んでみました。社長さんの説明はこうでした。「海外の製品は、性能は高いが汚れがあるのは一般的」。
もちろん地球上にはいろんな国があって価値観も様々かもしれない。だけど、そのドアの製造元はそういう国ではないはず。少なくとも私はその国に対してそういう印象はまったくなかったので、この社長さんの説明には全然納得がいきませんでした。
交換の話をしてみたんですが真面目に取り合ってくれません。
一度工事を突然キャンセルされた経緯がありますから、私のほうにもあまり強いことを言ってまたキャンセルされてもたまらないという気持ちがあり、なるだけ丸く柔らかく、それでも引き下がらず、最終的には交換できるかどうかを上にあげてもらうというところまで話を持っていくことができました。
あまり期待はできないけど、とにかく返事を待とう。
・・と私が思ったところに、大工さんたちの話し声が聞こえてきました。
「これ、何だろな。このタオル使っていい?」「いいですよ、それ、綺麗だから」
大工さん、おもむろにどこかから白い塗料を取り出したかと思うと、ドアの向こう側にヌリヌリしているような・・ あちら側ですからよく見えませんが、今ひょっとして何か塗りました? タオルでごしごししていらっしゃいますが・・・
交換して欲しいってお願いしたドアなのに、塗っちゃったよ・・?
その日のドアの取り付けはそこまでということになり、その後は社長さんや大工さんたちと歓談しました。
ドアの変色や汚れの件については、大工さんが「塗れば綺麗になりますよ」と何度もおっしゃるのですが、私はそれでも納得がいかず、例えば新車を購入したときに汚れや傷があったらショックを受けるのと同じで自分もショックを受けたんだと話しました。
それについては皆さん、分かる分かると頷いてくれたのですが、「それでも、塗ると分かんなくなりますよ。新築の家なんかでも、床を養生しててもやっぱり傷はつくんですよ。そういうのも塗ったら分からなくなりますから。」と話が続きました。
実は私、それにもショックを受けました。そういうものなんですかね。新築した家の床に実は傷がついていて、それが塗ってごまかされているだなんて、注文者からすると考えたくもないことですよね。
そもそも養生してても床が傷つくだなんて。私はそれ以来、自分のリビングルームの床のことが心配でなりません。