私は時々、口のなかの原因不明の症状に悩まされることがあります。口のなか、上あごの部分に突然大きな血豆ができるのです。
何かを食べているときに、突然上あごがチクリとしたかと思うと、みるみるうちにその部分が腫れあがり、大きな血豆を形成します。気持ちの悪い話ですみません。先ほどもまたその症状が出て、たった今痛い思いをしています。
血豆はあっという間に大きくなるため、痛みを伴います。いつも喉に近いあたりに出現しますので、痛くて物が飲み込めなくなります。幸い(?)血豆は瞬く間に大きくなり、たいてい出現してから30分以内には破れます。もちろんその時点で洗面所にいないと気持ちの悪い思いをします。
破れると、それまでの痛みから解放されるのでほっとします。ただし、その後口のなかを清潔にしておかないと、破れて傷になった部分が口内炎のようになってしまうこともあるので、しばらくはしょっちゅう口のなかをすすぐなどして清潔を保つことが必須です。
今日の血豆は大きかったので敗れた後にうがいをするとひどく沁みました。今も、痛いです。でも我慢我慢。清潔にしていさえすれば、数日もすれば痛みもなくなるはずです。
私は学生時代からずっと何十年にもわたってこの症状と付き合ってきました。血豆ができても数日間で元に戻ってしまうため、そのためにわざわざ病院に行ったことはありません。ただ、この血豆が出現すると痛いし気持ち悪いので、そうならないようにしたいのですが、何を食べたらそうなるか、どんな状況だとそうなるか等、特定できないのです。漠然と、トンカツとかポテトチップスなど、硬くて尖った表面を持つものが原因になっているんだろうなと思っていたのですが、今日はキャベツの千切りを食べていたときに起きたので、よく分からなくなりました。
そういえば、今から20年ほど前、血豆ができるのと同じ場所の粘膜がただれたようになったことがありました。この時はとにかく痛みが強く、口を開けるのもままならない状態が何週間も続きました。近くの耳鼻科を訪れたものの、シュッシュッと麻酔のスプレーをかけられただけで他に歯何も処置してもらえず、症状は悪化するばかり。ついに耐えられなくなって東京医科歯科大学病院に駆け込みました。
珍しい症例だったのでしょうか。何人もの先生が私の口のなかをのぞき込み、何枚も写真を撮られました。先生が診察中に「これは痛かったでしょう。」と何度も声をかけてくださったのが嬉しかったです。何せその前に訪れた耳鼻科医院では何の説明もないばかりか、鼻で笑われるような感じで麻酔スプレーをシュッとされただけでしたから。
この日、病名(?)や原因は特定できなかったので薬は出されず、その代わり、粘膜の表面を保護するためにアズレンの軟膏を塗るように指示されました。
その軟膏を塗ると、まず物理的に傷が保護されるので、その場で痛みが激減しました。そして、保護することで自分自身の自然治癒力が高まったのか、あれほど長い間悩まされたのが噓のように、数日間ですっかり治ってしまいました。あれには本当に驚きました。
実は経過観察のためにもう一度病院に行くはずだったのですが、すっかり治ってしまったので、私は予約をキャンセルしてしまいました。担当の先生からわざわざ自宅に電話があって、もう一度来てくださいと言われたんですが、結局治りましたからとお断りしてしまいました。
でも、あの時もう一度病院に行くべきだったかしら。同じ場所だし、ひょっとしたらあれと何か関連があったのかもしれませんね。
それにしても、今日はいつもと同じ症状ではあるものの少し痛みが強いです。はやく良くなってくれるといいのですが・・・。
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