工事二日目。既存の断熱材(グラスウール)を撤去し、木屑を固めたタイプの断熱材(いわゆるwood fiber insulationと呼ばれるもの←これは商品名ではありません)を詰めていきます。
軽量鉄骨が斜交いに走っているので、その部分は断熱材を切って詰めていくわけですが・・ 大工さんがしばらく作業をしてくれた状態を見てみると、隙間だらけなんです。私は、この断熱材の吸音効果に期待して防音工事をしているわけですから、壁の横方向(平面)にも縦方向(壁の厚み)にも隙間があっては困るのです。これでは壁のなかを断熱材でギッチリ詰めることになっていない。
そこで、その夜社長さんに電話をして事情を話し、一度社長さんに現場に来てもらって、大工さんに正しい施工の仕方を指示してくれるようお願いしました。社長さんはその翌日は他の現場に出向いていて来れないとのことだったので、その日の工事はキャンセルしてもらい、その翌日に来てもらうことにしました。
社長さんは、壁の横方向(平面)には隙間ができないように断熱材を詰めるとは言ってくれたのですが、縦方向(壁の断面)には「空気層がないと防音効果が落ちる」と言います。これには納得いかなかったし、そもそも契約前に壁の厚さいっぱいにギッチリ断熱材を詰めてもらう約束をしていたので、そう主張しました。
特に気になったのが西側の壁。私は西側にある出窓をつぶして壁にしてしまう計画だったのですが、窓が壁から出っ張った部分が空洞になっていました。ここに空洞があると、そこで特定の周波数の音が共鳴して、むしろそこが音源になってしまう可能性もあるのです。太鼓と同じ理屈です。
それについての社長さんの説明は、「空気層があったほうがいい」「窓の空洞部分の手前(部屋側)にベニヤ板を張り、その内側に断熱材を入れるので、ベニヤ板までで音は止まっている」でした。
その後さんざん話をして、最終的には出窓部分の空洞にも壁のなかにも断熱材を詰めることに合意してもらえました。よかったよかった。