まだまだ終わりの見えないリフォーム/防音工事

防音工事(リフォーム)

先日、ハウスメーカーのリフォーム部門の見積もりが出ました。

リフォーム予定のリビングルームは現在、前の業者が工事を途中で放棄したままの状態。運び込んだ資材もそのまま置きっぱなしのため、できるだけ無駄にならないよう使えるだけ使って欲しいとお願いして、設計の方に図面を引いていただきました。

リビングルームにはピアノを置くため、部屋の壁は、三方の壁は10センチずつふかして厚くし、お隣さんに一番近い壁は完全に二重にする設計になっています。四ヵ所の窓はすべて二重にし、キッチンに続く部分には防音ドアを設置。天井はシーリングライトをつぶして石膏ボードを二重張りにし、その上に吸音材を貼ります。キッチンへ続く部分には防音ドアを設置してある程度音は抑えられるものの、キッチンの換気扇からはかなり音漏れが予想されるため、換気扇部分も防音仕様に変更。また、ピアノの下の部分の床は補強します。

見積額は約700万。かなり大掛かりな工事になるため、費用が嵩むだろうとは思っていましたが、ここまでだとは予想していませんでした。参りました~。これじゃ絶対に手が出ません。

残念なことに、キッチンへ続く部分には前の業者が設置途中のまま置いていったドアが残っているのです。現時点では、このドアを破棄し、別の防音ドアを設置することになっています。なぜこのドアを使わないかというと、このドア、実は「窓」なんです。ですから、一方からしか開閉できない上、窓の部分を開けても窓枠部分があるので出入りできる場所が狭いのです。

このドア(窓?)は前の業者に勧められて購入したのですが、よくよく考えると室内に片側からしか開閉できない窓なんてつけてしまうと危ないですよね。ですから、長い目で見ると、このドア(窓)は使わないほうが良いだろうという考えに至りました。

実は、前の業者と揉めたのもこのドアが原因でした。新品なのに変色や汚れがひどいため、綺麗なものと交換して欲しいと申し出たのが事の発端でした。嫌な思い出がいっぱい詰まったドアなので、そういう意味でも本当ならさっさと撤去して新しいものと交換したいです。

とはいえ、このドアだって27万円も出して購入したもの。使い勝手は良くないし汚れや変色もひどいですが、廃棄料を支払ってまで破棄するのも何だかやりきれない思いです。

さらに、前の業者がやりかけている工事をそのまま続けると壁のなかの軽量鉄骨が結露して錆びてしまうそうです。ですから、それを修正しながらの工事になります。そこでもまた廃棄物がたくさん出そうです。

前の業者のことはもう綺麗さっぱり忘れて前へ進もうと努めてはいるのですが、無駄な経費がかかるたびに、つい思い出してしまいます。もう忘れないと。

それにしても、700万なんて絶対に出せないし、だからといって経費を削減するだけのために工事内容を変更すると防音工事をした意味がなくなってしまう可能性もあります。音って厄介な代物で、どこか一部分だけでも防音効果の低い箇所があると、その箇所に全体の防音レベルが合ってしまうのです。

以前、大建工業のサウンドセンターのモデルルームの見学に行ったことがあります。部屋の中で大きな音を鳴らしても廊下に出ればほぼ全く聞こえなくなるくらいの防音室があったので、実験的に、その部屋の二重扉の片方だけ開けて音が少しだけ漏れてくる状態にし、扉から離れたところに立ってみたんです。すると、まるで部屋全体から音が漏れてくるように感じられたんですよ。本当は音が漏れているのは扉の部分からなのに、人間の耳はそう判断しないんですね。

何はともあれ、困ったなあ。見積額を知って既に数日たちましたが、まだ頭の中は停止したままです。

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