今日は風が強い一日でしたが、昼間は気温が高く陽射しもぽかぽかと暖かい、春らしい一日でした。
さて、陽が落ちて暗くなった頃、部屋の床に黒っぽい物体が見えたので近づいてみると、カメムシでした。もう出てきたんですね。
これはクサギカメムシで、昨年も毎日毎日よく見かけました。成虫のまま越冬するのですが、越冬の際に家の中に入り込んでくることも多いらしいです。越冬した成虫は春になると農作物や果物の汁を吸います。その際、農作物に傷をつけるだけでなく、植物にとって有害なバクテリアや菌類を媒介することもあり、そのため果実が腐ってしまうなどの被害をもたらします。ちょっと困った昆虫なのですね。
このカメムシ、もともと日本や韓国、台湾などに生息していたのが、貨物などに侵入してアジア圏外に広がってしまったらしいです。
以前、日本からニュージーランドへ向けて輸出された自動車の積載された船上でこのクサギカメムシが確認され、そのためニュージーランドが日本からの船舶受け入れを拒否したこともあったそうですよ。
ただ、私自身はこれまで直接被害を受けたことがないため、この虫に対しては特に何の感情もありません。むしろ、ちょっとトボけたような顔が可愛いとすら思います。
家の中にいられても困るので、そーっと手の上に載せて外へ逃がしました。あの臭い匂いを振りまかれては大変なので、カメムシを刺激しないようにゆっくりゆっくり。手の上は明らかに私の体温で暖かいはずですから、カメムシも何か異変に気付いて例の臭気を発するのではと危惧しましたが、無事外へ逃がすことができました。
これからいろんな虫があちこちから這い出てくるのでしょうね。春ですね。あ、虫がたくさん出てこないうちに、ヒイラギモクセイの茂みの下の落ち葉を片づけなくては・・・。
