行間を読むのってムズカシイ

おしゃべり

時々、自分は行間を読むのが苦手だなあと感じることがあります。

昨日、お隣さんと立ち話をしたときのこと。

「いつも綺麗に掃き掃除をしてくださってありがとうございます」お隣さんがそう声をかけてくださって話が始まりました。

お隣さんの敷地と我が家の敷地のちょうど境目には、笹の生垣と大きなカエデの木があります。これはこの分譲地が売りに出されたときに既に植えてあったもの。ですから、どちらの所有物というわけでもありません。

この大きなカエデの木、歩道にたくさんの葉を落とします。私は毎朝、自宅のカーポートの前に落ちた葉を掃除するついでに、すぐ横のお隣さんのカーポートの前までささっと掃いてしまいます。歩道とはいえお隣さんのお宅の前なのであまり出過ぎたことはしたくありません。ただ、お隣さんはご高齢のうえ今はお一人でお住まいですから、毎日の掃き掃除は負担になるかもしれないし、共同で所有しているカエデの落ち葉だと思えばそれほど失礼にもならないだろう、と勝手に考えることにしています。

お隣さんとはその大きなカエデの下で立ち話をしました。時々こうしてお話をするんですよ。

「カエデ、綺麗なんですけど葉っぱが大変なんですよ。私はもうこんなですから、体がついていかなくて・・」

(てことは、私が掃き掃除をしてもご迷惑にはなってないのかな。よかった😊)

「もうこのカエデ、切っちゃってもいいんじゃないですか?」

(切り倒すってことかしら? 私にやって欲しいと仰ってるのかな?)

「これね、笹の上にもいっぱい落ち葉がたまっちゃうんですよ。」

私、見て見ぬふりをして放置してきましたが、実は笹の上に枯れ葉が積もってちょっと見苦しい状態になってしまっています。

お隣さん、おもむろに笹の上の落ち葉を払って下に落としながら、

「これね、こうして落とすしかないんですよ」

(あ~~~~今朝掃き掃除をしたばかりの歩道が~~~~)

(これは、この笹の上の落ち葉も綺麗にしたほうがいいと仰っているのかな。)

あ、念のため申し上げておきますと、お隣さんが払った落ち葉は歩道に落ちはしましたが、べつにわざとそうなさったわけではないんです。普段からお付き合いしていますから、それは分かっています。おそらく、その瞬間は歩道に落ち葉がおちることについては気にしてらっしゃらなかっただけだと思います。

それから、お隣さんは笹の枝を手でかき分けて、

「笹のなかにもね、葉っぱがあるんですよ。時々こっち(自分の側)は綺麗に掃除するんですけどね。」

(そっか、笹の間にまで落ち葉は入り込んでるのね。こっちを綺麗に・・・むむ、それってもしかしたら、やはりお隣さんのカーポートの前を掃き掃除するのは出過ぎているのかしら?!)

その後もしばらく歓談して、いつものようにお互いに笑顔で別れました。私が越して来る前は前にお住まいだった方と立ち話をすることがなかったそうで、たまにこうしてお話をするのを喜んでくださっているのが伝わってきます。

私もこうしたちょっとしたお話が毎回楽しい。

ところで、カエデを切り倒す点と笹の上(と笹のなか)の落ち葉の掃除についてお隣さんがどう思ってらっしゃるのか、私にはよく分からないままです。

今朝は笹の上にたまった落ち葉を最初に全部払って下に落としてから、掃き掃除をしました。そうすると、やっぱり見栄えがいい! ただ歩道を掃除するのとは全然違うじゃないですか~! なるほど、明日からこうしよう。

お隣さんのカーポートの前は、やっていいのかどうか迷いましたが、超高速でささっと掃いて退散しました。

カエデの木の伐採(または剪定)については、すぐには対応できそうにないので、今は考えないでおこうと思います。

お隣さんには何か伝えたいことがあったのかもしれないし、実は何もなかったのかもしれない。とにかく、公道とはいえお隣さんの領域(?)にまで毎朝侵入してしまっていることは確かなので、それをどう感じてらっしゃるかはいつも気になっています。どうしたものか。

お隣さんはいつも声をかけてくださるし、立ち話も私と同様に楽しんでくださっている様子なので、それが何よりです。まあ、これ以上考えても今は分からないことは分からないので、今度立ち話をするときにまた改めて考えようと思います。

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